月〜

試合結果

アイスリボン522

2013年12月28日 開始時間 18時00分〜 / 開場時刻 17時30分

観衆106人(満員)

◆エキシビション5分間
つくし(0−0)優華


3大会連続での優華のエキシ。しかも今回は初の5分間で、大晦日の後楽園大会でのデビュー査定マッチでもあった。前半こそ、やや動きに硬さのみえた優華だが、串刺しドロップキックを皮切りに、ドロップキックの3連発、相手の突進を馬跳びでかわしての回転エビ固めと、つくしが思わず驚きの表情をみせるほどの攻撃力をみせた。そしてエキシ3戦連続でポイントを奪われることもなく5分が終了した。
リングサイドで優華のファイトを観ていたマッスルビーナスの2人の感想は次の通り。
藤本「私としての意見は良かったんじゃないかなと思います。アイスリボンのデビューの基準を満たしていたし…ただすごく優華には期待しています。アイスリボンの今までの新人にないくらいインパクトでデビューさせたいと思っているので、私としては期待しているからこそ、もっともっと育ててからデビューしてもいいんじゃないかなと思います。」
志田「私は新人賞を狙ってほしい。狙えると思う。だから正直にいうと若いし、そんなに急ぐこともないと思う。受け身とか筋トレとか、もうちょっと頑張って、デビュー戦はゆずポンとか夕陽とかを超えられると思う。そういうことも視野に入れてほしいと思う。」
期待が大きいからこそ、時期尚早という2人。デビューか否かの観客の反応もほぼ五分五分。会社サイド佐藤代表のジャッジに委ねられた。そして、本部席でマイクを持った佐藤代表は「アイスリボンの特徴は試合数が多いことだと思うんです。優華は毎日練習に来ています。ただ彼女の場合、この春からは高校生ということで時間も制限されてしまう。その中で、やはり練習より本番で成長していってほしい。アイスリボン(の新人)が他団体よりも成長が早いといわれるのは試合数を積んでいるからだと思います。一発の大物と当ててのデビュー戦で話題になってもアイスリボンは年間100試合ぐらいしなきゃいけない。アイスリボンのやり方で新人賞を狙っていきたい。いち早くリングで体験を積んでもらいたいなと思うので、後楽園でのデビューを決定したいと思います。」と優華の後楽園デビューを決定
デビューが決まった優華は「ありがとうございました。必ず新人賞を獲ります。よろしくお願いします。」と涙のコメントをした。

◆第1試合 シングルマッチ10分1本勝負
○星ハム子(7分31秒 片エビ固め)松本都×
※風船を挟んでのダイビングボディプレス


後楽園ではハードコアリボンルールで対戦するハム子と都によるシングルマッチでの前哨戦。ハム子の入場時、イスを手に奇襲を仕掛けた都は、リング上にフラフープ、バランスボール、イス、バットを持ち込み、ルール無視のハードコアスタイルで臨んだ。出鼻をくじかれたハム子だが、徐々に体勢を立て直すと都の凶器攻撃に腹を突出し肉体ではね返す。都が持ち込んだ机も逆利用し、都を叩きつけると、KOUZYの顔写真付きの風船を都の上に乗せたハム子は、コーナーに上がり山口達也の顔写真付きの風船との熱い口づけを交わすと、KOUZY風船もろとも圧殺するダイビングボディプレスを敢行し、きっちりとフォール勝ちを決めた。
「今日は散々卑怯な手を食らってしまって悔しいんですけど、後楽園、私の隣には神様のような存在の葛西さんがいます。ぽっと出の愛だかなんだか知りませんが、そんなタッグには負ける気がしません。血の洗礼の雨を降らせたいと思っています。」と試合後もあくまで強気な都に対して、ハム子は「今日は松本都は何かしらの武器を持ってくるというのは想像通りでした。自分もそれに負けじと山口達也さんの顔が付いている風船を用意して自分の気持ちを高めました。後楽園に向けてもっともっとすごいものを用意したいと思います。」とサラリ。ハム子、都それぞれの思惑に、葛西、KOUZYさらにヤンキー二丁拳銃が加わる後楽園のハードコアマッチ…相当に激しくめまぐるしい攻防になりそうな予感大。

◆第2試合 タッグマッチ15分1本勝負
つくし&○新田猫子(11分05秒 猫入り式十字固め)世羅りさ×&235


前回の道場マッチで世羅から初勝利を奪った235が、世羅との初タッグを結成した。しかし、連係、タッチワークとも今イチかみ合わず、試合はつくし&猫子がリードする形で進んでいく。中盤以降、体格で勝る世羅がパワー全開で反撃を仕掛け、エアーズロックも通常の仕掛けとは異なり、アルゼンチンの体勢でエアプレーンスピンで振り回してからマットに叩きつけるアレンジを加えるなど、気迫の攻めをみせたが、最後は猫子の猫入り式十字固めにフォール負け。
試合後、世羅は後楽園でのルツコとのタッグについて「るったんとは今、いっしょに練習もしていますし、LINEでずーっとやり取りしているんです。私が10回送ったら1回返ってくるぐらいですけど、返ってくるほど、私のことが好きなんだなと思いまして、とても仲良くやらせていただいてます。愛のパワーでクローズの2人を倒したいと思います。」と語り、気持ちを切りかえて必勝を期した。
また、この日、前説、セコンドとして会場に姿をみせたくるみに対して「休んでいた人が勝てるほど、プロレスは甘くないと思います。だからくるみではなくて、井上京子をぶっ潰したいと思います。」とつくしが語れば、くるみは「自分、休みたくて休んでいたわけじゃないんですよ。学校で(感染症の腸炎が流行って、それで)体調不良で休んでいて、試合したかったけど、後楽園前のみんなにうつして、後楽園大会できなくなっちゃったらねえ。なんで、そんなこと言われなきゃいけないんでしょうかねえ。自分は豊田さんじゃなくてつくしだけに目を向けて、後楽園勝ちたいと思います。」と切り返した。

◆第3試合 タッグマッチ20分1本勝負
藤本つかさ&○志田光(11分34秒 片エビ固め)成宮真希&内藤メアリ×
※魔女の一撃


2013年道場マッチのトリは、久々のマッスルビーナスvsNキューブの対決。と同時に藤本vs成宮の後楽園前最後のICE×∞前哨戦だったが、試合は志田vs内藤の攻防がメインとあり、お互いを意識してか、それともあえてすかしたか、藤本、成宮はフォローに回る形で進んでいった。内藤は志田の猛攻にも耐えRKOを決めるなど、志田をあと一歩まで追い込む気迫の攻めが光った。最後も志田と内藤の攻防となり、志田が内藤をコーナーに追い込むと豪快に持ち上げると相手の腰をターンバックルに叩きつける魔女の一撃を久々に解禁し内藤をピン。
試合後、志田は「花月と対戦するんですけど、大阪では負けていて、花月の知っている志田でいくのは違うかなと思いまして、久しぶりに魔女の一撃を出しました。今日はちょっと不完全だったので、後楽園では花月をがっちりターンバックルにぶつけたいと思います。」と魔女の一撃が花月用のフィニッシュ技であることを明かした。



そんな志田に絡んでいったのは、この日、リングアナを務めたあおい。試合後の座談会でリングに上がると「後楽園で復帰します!試合がしたくてしたくて、たまんない〜!楽しみぃぃぃ〜っ!」と絶叫し、志田にマイクを渡す。文句を言う志田に、本部席に戻ったあおいは「これでも食らえ!」と自分の入場曲を大音響で流す。これに怒った志田が本部席に殴り込み。さらにはリング上でもボディスラムを決めたが、あおいも反撃。志田はもちろん、藤本もボディスラムで叩きつけると青春ピラミッドを決めるなど大荒れとなった座談会。志田とあおいの攻防後も成宮が「もう言えることはただひとつ。今度道場マッチに戻ってくるときは必ずベルトを巻いて戻って来たいと思います。」とコメントすると、その成宮に対して内藤が「成宮、後楽園、タイトルマッチでしょ!?シングルのベルト挑戦するんでしょ!?もっと気合入れなくていいのかよ。後楽園の前に私が相手してやる!猫子も来い!」と、いきなりその場でのハンディキャップ気合注入マッチを要求。他の選手がリング下に下がり、急遽、1対2のNキューブ対決がスタートした。

◆特別試合 成宮真希気合注入1vs2ハンディキャップマッチ時間無制限1本勝負
○成宮真希(6分05秒 片エビ固め)新田猫子&内藤メアリ×
※ユルネバ


ここでも内藤が大奮闘。袈裟斬りチョップを執拗にガンガン叩き込んでいく。みるみる変色していく成宮の胸元。志田の猛攻によるダメージの残っている内藤だが、それをこらえながら成宮に向かっていく。内藤、猫子の友情に応えるべく成宮も全力で反撃に出る。最後は内藤を抱え上げてのユルネバでフィニッシュ。直後の成宮の表情はまさに鬼神のそれだった。内藤の檄は確実に成宮に響いたようだ。

◆特別試合 藤本つかさ気合注入1vs2ハンディキャップマッチ時間無制限1本勝負
○藤本つかさ(05秒 スモールパッケージホールド)志田光&松本都×


ここでエプロンに立ったのが都。「3人ともすごい!Nキューブ、すごい!マッスルビーナス!私たちも負けていていいんですか!?藤本に気合い注入するために、私たちもいくぞーっ!」とリングイン。消極的な志田をコーナーに残し、藤本に飛び込んでいった都だが、その飛び込みを丸め込んだ藤本は、そのままスモールパッケージでカウント3を奪取。わずか5秒で気合いを注入することなく試合は終わってしまい苦笑いの藤本。それをリング下から睨みつける成宮。後楽園を前に2人は一切言葉を交わすことなく終わった。その表情からも余裕が感じられる藤本と、エンディングの円陣でも険しい表情を崩すことのなかった成宮。果たして2人の気持ちの違いが大晦日のリングでは、どのような形で試合に出るのか?